永遠に準備中

中国のエンタメを追いかけてます

北京の番組観覧に参加したよ

2023年6月14日(水)に朝阳打歌中心の番組観覧に行ってきました。人生初の番組観覧をまさか北京で経験することになるなんて…ということで、体験記です。

収録回のアーティストたち

 

とりあえずやってみた応募

Weiboにて2週間後の観覧の募集があるのを発見。まずはWeiboの中で用意したグループに入ってくれということでした。

なんか適当に私は音楽が大好き!と年齢とか条件に合う髪色だよ(金髪なのでカツラ被る前提で嘘つきました🤥)!とか書いてグループに入るのを申請…程なくして申請が許可されました。昼告知されてすぐに申請したんですが、その日の夕方に申請した友人は許可されなかったみたいなのでタイミングは大切。

2-3日後にグループ内でQRコードが貼られ、そこから飛ぶWebサイト(中国版のGoogleフォームみたいなもの)に必要事項を記入しろとのこと。中国人が持つ身分証番号が求められましたが無理やりパスポート番号を書いて外国人だからパスポート番号しかないよー!と注意書きしました。ちなみに中国ではこういう「とりあえずやってみる精神」大切です。

自分の最近の写真の添付や、QQというソーシャルメディアのIDも必要でした。

 

収録の1週間前にショートメールメッセージで観覧に選ばれたと通知が届きました。QQ内にあるグループで当日についての情報は告知されるとのこと。


でもQQを急いで拵えたのもあってなかなか友達申請が来なかったので、「QQを使ったことがなく不慣れでアカウント番号を間違えて書いたかもしれない。もう一度確認して欲しい」と送ると「もう一回友達申請するから待ってね!こうやるからね!」と画像付きで操作を丁寧に紹介してくれて、ちゃんと友だち申請が来ました。

番組観覧グループではさまざまな通知が。集合時間と場所や当日は携帯電話を触れないこと、なかなか休めずきついこと、収録現場のトイレは少ないこと…などなど。明るい髪、ロゴが大きく印刷された服、タトゥー、男性のピアスについても禁止とあり、一般的にタレントも禁止と言われている項目はやっぱり…という気持ちになりました。しかし!収録にブロンドのアイドルがいたので明るい髪については収録で目立たないように求められたのかもしれません。

当日までかなりの人がドタキャンしてたのが印象的でした。

 

当日朝・地下鉄駅集合

当日は北京の南西部の行ったことない駅で朝10時集合!ほぼ利用者がいない駅で(通勤ラッシュだと違うと思います)指定の出口に向かうと人だかりが。

収録参加に同意するという書類を配られ、サインすると身分証のコピーを渡すよう求められました。私はうっかりコピーを忘れ…しかしパスポートはあなた1人だからまた声かけるねと言われます。

サインした人からバス乗車

順にバスに乗り込み点呼を終え、3-40分乗って収録中の注意などを聞きました。隣の林墨オタクと話をしていると、大学生で郑州から高鉄で朝来たらしく強い!

すでに遅刻した人などがおりバスでなぜか40分ほど待たされたのもあってスタジオに入る前にもう昼になりました。バス内で昼食が配られ、マックの一番安いチキンのやつひとつじゃん…!とドリンクもなかったので皆で絶句。友人からは「ちょっと張り切った中学生のピクニック…」とコメントいただきました。

この時は元気いっぱいでした

パスポートは回収され(怖…)コピーとってくれました。先ほど記入した書類に親指でハンコするよう促され、流れで親指ハンコ。中国で初めてハンコしたんじゃないかな?

 

スタジオ到着

食事を終えてからも10分ほど移動し、12時ごろやっとスタジオに到着。スマホ等いろんな荷物を鍵付きロッカーに預けました。液体持ち込み禁止と言われていたけど自分のジュース持って入ってる人がいたのでここは後悔している点です。

荷物を預け終わったら順に並んで腕に番組観覧の証明を巻いてもらい、入場。この時列を2つに分けられたことでラッキーなことに1列目を確保できました。

撮影現場に入ってみると意外と規定を守っていない人はいて、タトゥー有や緑の髪の方も…やっぱり「やってみる精神」大事ですね。でもそういう人は最前列からは下がってと言われてました。

あとスタッフとして紛れ、勝手に入った人がいたらしく収録前に連れて行かれてました。恐怖。

 

平日でしたが結構社会人多めで、仕事休んできたよ〜と和気藹々と交流。また収録メンバーの関係でINTO1の团粉(箱推し)が多めで、Tシャツ着たりピンバッチつけてる人もいました。単推し文化と言われてる中国のアイドルファンですが、意外と目を向けると箱推し派も多いなあというのが現地に行って感じた感想です。

リハで《天生就要飞》が流れたときには皆で絶唱。もうめっちゃ楽しかったな…。

www.youtube.com

アーティストが登場する前に一通り歓声や顔の撮影などは済ませられました。これが結構時間がかかり、実際収録が開始したのは15時以降だったと思います。

 

収録開始

朝阳打歌中心はかなり舞台セットに力を入れているので、舞台転換に30-45分かかってました。1人のアーティストにつき1時間くらい収録の時間がかかっており、元々22時までと言われてましたが、始まってすぐもう無理だな…みたいなムードが流れます。だって12人もいるもんね。

よって待ち時間は皆各々好きに地べたに座り、おしゃべりタイムとなりました。おしり痛かったけど面白かった。オタクによる推しの好きなところ語りとか、自分もミュージカル部に所属するパフォーマンスオタクによる仔細な批評、明日之子オタクが多かったので「水果星球どうしてあんなことに?」と打ちひしがれるなどなど…。皆すごい優しかったし楽しかったなあ。

また、皆番組観覧応募前から出演者知ってたらしいです。後援会(非公式ファンクラブ)って強い。

外国人というのはパスポート出さなきゃだったのでバレていて「誰見に来たの?!」「てかなんで中国にいるの?!」と質問責めに遭いました。

また会うなんて(写真は昼撮ったもの)

ミネラルウォーターは好きなだけ飲めましたが、夕食に提供されたのはまさかの昼食と同じメニュー。「こんなにキツいのに…私は北京で闇金ウシジマくん貧困ビジネス回の人になったの…?」と嘆くもここは中国、誰も理解してくれません。

皆でせめてメニューは変えて?!とキレながら食事を済ませました。

21時くらいからは帰り始める人が続出。とりあえずもう1回AKが歌う!という噂があったので残りました。12人パフォーマンスを見た後、カメラの関係か刘宇さんと林墨ちゃんの撮り直しが発生し、深夜1-2時というのにしっかり笑顔で踊り切る姿に感動…最後まで私たちを労ってくれて本当にアイドルだったなあ。

結局2時過ぎに収録が終わり、一旦主要な中心地までバスでまとめて送ってもらい、帰る場所が近い人でまとまってタクシーに乗りました。タクシーは自腹なのでうーん…という感じ。

「いつ配信?」というファンの質問にスタッフさんは「答えられない、そんなに遠くはないはず」と言ってました。最終的には1ヶ月半で配信になったので順調に進んだのだと思います。

 

パフォーマンスざっくり感想

INTO1メンバー中心になるのですが…

・刘宇さん、この世に存在してるの…?みたいな美しさで目をゴシゴシした。重力を感じさせない動き…。

・林墨ちゃーん!!!やっぱり彼のダンスが好き。かなり緊張してる様子が伝わってきたけど、完璧に踊る姿が美しかった。ファンが揃ってTシャツ+ジーンズスタイルで偶然とは思えない一致ぶり。

・AKがパフォーマンス前に「メガネあった方がいいかな〜?」とか訊いてきてズルすぎた。生声きれいすぎ。透明感やばすぎ。バス停のセットがあるせいで位置がずっと遠く…皆悶えてました。

・Mimiちゃんのステージが息を呑む美しさで、その場の空気が全部持っていかれてた。

・Whiteさんの声甘くて可愛かったー!

・FancyWallの場の盛り上げ方はピカイチ。正直アイドルファンが多く、バンドのファンという人はいなかったけど一瞬で皆が夢中になってました。

 

番組観覧に参加した感想

1列目で見るのは難しいアーティストを、6-80人の観客で見るというのは贅沢な経験でした。しかも無料だし。たくさんの陽気なオタクと出会い、いろんな話をできたのもすごくよかった。

しかしやっぱり段取りor収録人数どうにかならなかったのかな!4-5時間押しってアーティストにとっても良くないよ!?労働基準法?!になりました。長時間地面に座ったことで体がバキバキになったし疲れすぎたので、よっぽどじゃない限りもういいかな…。

結果的には2度目は要らないけどいろんなことを知れて良い経験になりました、という感想。でもとりあえずやってみよう精神でまた行ってたら笑ってやってください。